痛みに悩む人
痛みに悩む人

最近マッサージしても痛みが取れなくて・・・柱でゴリゴリしているの。

いんちょ
いんちょ

それは水分が不足しているのかもしれませんよ。

肩こりや首の痛み、また柱にゴリゴリしたくなるような背中の痛みなど慢性的な痛みに悩まされている方も多いと思います。時間を見つけては整骨院や整体院へ「コリ」をほぐしに通っているけど数日もするとまた痛みだす・・・なんてことありませんか?

実は慢性的な体の痛みは水分不足が一因とご存じでしょうか?

今回は体の痛みだけではなく、水分不足が様々な体の不調に大きく関わっていることをまとめたいと思います。

水分が不足すると体はどうなる?

人体の水分量

人間の体内水分量は成人で約60%、老人で50%と言われています。60㎏の成人だと36㎏が水分ということになります。

水分を失うと起きる症状

2%の水分を失うと運動能力が低下します。3%で頭がぼんやりしたり食欲不振などを招きます。4%失うと疲労、頭痛、めまいなど起こし、10%以上失うと生命の危機になります。

慢性的な脱水による人体への影響

水分が不足すると様々な人体への影響が出てきます。

・内臓機能の低下  腎臓の機能が低下し体内の毒素が排出されなくなります。脱水を繰り返すと腎不全の恐れもあります。また水分が不足することで便秘がちになり腸への悪影響もあります。

・脳血管障害のリスクが上がる  水分が不足すると血液がドロドロになり血管の内部が傷つきます。それにより血栓ができやすくなり脳梗塞などのリスクが高くなります。

・うつ病など精神への影響  脳内の神経伝達物質であるセロトニン(幸せホルモン)の生成や新陳代謝が水分不足により充分に行われずうつ病などを発症する一つの原因とも考えられています。

・痴呆症のリスクが上がる  上記と関連して脳内の水分が不足すると痴呆症のリスクが上がると言われています。それだけではなく高血圧やむくみ、骨の異常、恐怖感、心配不安症などお年寄り特有の症状も水分不足が原因の一端を担っていると言われています。

・美容、ダイエットへの影響  水分が不足すると肌の新陳代謝が低下し、くすみやシワの原因になります。また毒素をため込むので顔色が暗くなり老けた印象をもたらします。ダイエットに関しても代謝が落ちるので痩せにくい体になりますしリンパの流れが悪くなるのでむくみの原因にもなります。

痛みに悩む人
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水不足でうつ病や痴呆症まで?!

いんちょ
いんちょ

逆に言えば水を飲むだけで痴呆症の予防になるかもね。

マッサージしても取れない痛みの正体

マッサージや整体でスッキリする時となんだかスッキリしない時は何が違うのでしょうか。それは体内の水分が関係しているのかもしれません。

血液中の赤血球が酸素や栄養を細胞へ運ぶので、水分不足によって血流はドロドロになり、体の隅々まで行き届かないために筋肉や関節が硬くなり痛みや不調が起こると一般的には考えられます。

東洋医学からみた水の意味

東洋医学には「気」「血」「水」の3つが最も重要と考えられています。

「気」は体を動かすエネルギー

「血」は栄養を全身におくるもの

「水」は体を潤すもの

「血」「水」「気」の流れを支えています。「気」は「経絡」を流れていますので「気」に異常が生じると痛みや不調が発症します。その原因の一つに「水」不足があげられます。

つまり東洋医学的に診ると水分の不足は気の詰まりを招きます。

「気」を流すためには水がとても重要です。水が足りない状態で様々な治療を施しても思ったような効果が得られないのです。

痛みに悩む人
痛みに悩む人

なかなか取れない痛みやだるさはやっぱり水だったのね。。。

いんちょ
いんちょ

水分不足が原因かどうかはしっかりお水を飲んで体の変化を見てみると分かりますよ。

経絡とは「気」が流れる河川と思ってください。そこへ大きな岩などで堰き止めると「詰まり」が生じ「気」の流れを妨げます。「気」の流れが詰まると体に様々な不調を感じ始めます。

水分不足のサインを見分ける方法

水分をしっかり飲んでいるという方もコーヒーやお茶ばかりで水を全く飲まない。なんてことは無いですか?また、のどが乾かないから水分が足りているとは限りません。体内の水分が足りているかどうかはご自身の尿の色を観察してみてください。

理想は薄い黄色です。濃い黄色だと水分が足りていません。茶色だとすでに脱水を起こしています。

痛みに悩む人
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おしっこの色なんて見たことなかったわ。砂をかけるし・・・

いんちょ
いんちょ

トイレは健康のバロメーターになるので毎日観察してくださいね。

1日の水分摂取量の目安

1日に必要な水分摂取量は体重1㎏に対して35ml必要と言われています。

40㎏の方は1.4ℓ/1日  50㎏の方は1.7ℓ/1日  60㎏の方は2.1ℓ/1日  70㎏の方は2.4ℓ/1日という目安になります。仕事内容や運動の習慣がある方、サウナに行かれる方などはこれにプラスして飲んでください。(上記は食事で摂る水分も含まれています。)

しかし多くは飲料によって水分摂取すると思いますが、以下のものに気を付けてください。

カフェイン 利尿作用があり水分補給にはなりません。

ジュース 糖質の過剰摂取になるので避けた方が良いです。

・無糖の炭酸水 1日の水分摂取量全てを置き換えることもお勧めしません。

あくまでも「水」がベストです。お水が苦手な方はカフェインのない麦茶やレモン果汁を絞るなど工夫してみてくださいね。

特に高齢者はのどの渇きセンサーが低下していますのでご家族が声掛けしてしっかり飲むことを促してあげてください。

また、理想の温度は常温(15度~25度程度)が良いとされています。目安は真冬以外の水道から出る水の温度で多少ぬるいと感じる程度とされています。この温度が胃腸に負担が少ないと言われています。

痛みに悩む人
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飲みすぎると水中毒になるって聞いたことあるけど大丈夫かしら?

いんちょ
いんちょ

水中毒は体内の塩分濃度の低下によって引き起こされるので、汗をかいた時に水だけを一気飲みするのは避け、塩分も一緒に摂りましょう。

水を飲むタイミングはいつがいい?

起床時に大きめのコップ1杯の水を飲むとメリットが大きいです。

寝起きスッキリ 朝は副交感神経から交感神経へ切り替わる時間帯です。いつも目覚めが悪いという方も水を飲むと解消が期待できます。

毒素がスッキリ 睡眠中に失った水分補給や腸を刺激しお通じをスムーズに促します。そして体の毒素を排出する午前中にしっかり水を飲むことをお勧めします。

水を飲む習慣がない方はまず起きてすぐ500mlの水を飲むことから始め、仕事を始める前や帰宅前、お風呂前など毎日のルーティンの中に組み込んでみてはいかがでしょうか?

痛みに悩む人
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飲まない方がいい時間ってある?

いんちょ
いんちょ

食前30分、食事中、食後30分は水分補給を避けましょう。理由は胃酸が薄まり消化の妨げになるからです。

まとめ

1.脱水は熱中症などすぐ症状が現れるイメージがありますが実はジワジワと脳や血管、内臓にも影響を及ぼします。

2.東洋医学の観点では水は健康を保つ重要な役割があります。筋肉や関節の問題と思われている腰痛や背部痛など体の痛みも水分を充分に摂取するだけで予防になります。

3.水分が不足しているかどうかは尿の色で確認できます。

4.一日の水分摂取量は体重×35mlを目安に運動量も考慮して少し多めくらいに摂取すると良いです。(カフェインや砂糖が入っているものはカウントに入れない。)

5.午前中、特に寝起きに常温の水を飲み体の毒素を出しましょう。食事前後30分と食事中は胃液が薄まるので避けましょう。

ご自身が住む家を毎日お掃除するように水をしっかり飲むことで体の中をいつまでも元気にきれいに保ちましょう。